【python入門】数値を使った計算・演算子の使い方を徹底解説！

この記事ではpythonでの数値を使った計算、演算子について解説していきます。

この記事で学べる事

演算子とは何か

算術演算子

演算子の使い方

演算子の優先順位

演算子とは
算術演算子
使い方を気を付ける演算子
演算子の優先順位
累算代入文
デリミタ（区切り文字）
まとめ

演算子とは

演算子とは計算を行うための記号のことを言います。

リテラルや変数に組み合わせれば色々な計算ができます。

この記事では主に数値の計算を行う演算子について解説します。

算術演算子

算術演算子とは加算や乗算を行う演算子のことをいいます。

pythonには以下のような算術演算子があります。

#算術演算子の一覧表
・演算子　・使い方　　・機能
　  ↓　　　　↓　　　　 ↓
　　+　　　  A+B　　　加算(足し算)
　　-　　　  A-B　　　減算(引き算)
　　*　　　  A*B　　　乗算(掛け算)
　　@　　　  A@B　　　行列積(行列の掛け算)
　　/　　　  A/B　　　除算(割り算)
　　//       A//B     除算(割り算、結果にfloor関数を適用する)
    %        A%B      剰余(割り算の余り)
    **       A**B     べき乗(AのB乗)

すべての演算子をすぐに覚える必要はありませんが赤いマーカーの演算子は覚えて置いたほうがいいです。

またpythonには計算の対象となる項(式や値)が2つある演算子の事を二項演算子、項が1つの演算子の事を単項演算子といいます。

この二項演算子かつ算術演算子の物を二項算術演算子、単項演算子かつ算術演算子の物を単項算術演算子といいます。

使い方を気を付ける演算子

ここからは使い方を気をつけなければならない演算子を解説していきます。

/(スラッシュ)による除算(割り算)の計算

まずは、除算の/(スラッシュ)について解説します。

/(スラッシュ)での計算は、常に結果が浮動小数点数(小数点)になります。

浮動小数点数について知りたい方は以下の記事をご覧ください。

【基本的な文法1】基本的な型について解説！

試しに10/2と5/2を計算してみます。

#除算の例題(スラッシュ)
>>>print(10/2)
>>>print(5/2)
#表示結果
5.0　←【結果は全て小数点になる】
2.5

このように/(スラッシュ)での計算は結果が全て小数点になります。

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//(ダブルスラッシュ)による除算(割り算)の計算

次は除算の//(ダブルスラッシュ)について解説します。

//(ダブルスラッシュ)での計算は、常に結果が整数になります。

試しに10/2と9/2を計算してみます。

#除算の例題(ダブルスラッシュ)
>>>print(10//2)
>>>print(9//2)
#表示結果
5
4　←【結果は全て整数になる】

除算の計算で小数点での答えを出したいときは/(スラッシュ)、整数で答えを出したいときは//(ダブルスラッシュ)を使うようにしましょう。

%(パーセンテージ)による剰余(割り算の余り)を求める計算

最後に剰余を求める計算の%(パーセンテージ)について解説します。

%(パーセンテージ)での計算は結果が全て剰余(割り算の余り)で表示されるので注意しましょう。

試しに3%2と28%4を計算してみます。

#剰余の例題
>>>print(3%2)
>>>print(28%4)
#表示結果
1　←【余りの数が表示される】
0

このように剰余の計算はあまりの数が表示されます。

演算子の優先順位

次は演算子の優先順位について解説します。

算数や数学などに優先順位があるように演算子にも優先順位があります。

ここでは演算子の優先順位の一覧表を表示します。

全て覚える必要はありませんが赤いマーカー部分は覚えておいたほうがいいです。

覚えるのが難しい場合は()かっこを使うとよいでしょう。

#演算子の優先順位の一覧表
※1が一番優先順位が高いものです。
１　括弧式・リスト・集合・辞書
２　インデックス・スライス・呼び出し・属性参照
３　await式
４　べき乗
５　正符号・負符号・ビット単位のNOT(否定)
６　乗算・行列積・除算・除算(floor)・剰余
７　加算・減算
８　左シフト・右シフト
９　ビット単位のAND(論理積)
10　ビット単位のXOR(俳他的論理和)
11　ビット単位のOR(論理和)
12　所属検査(メンバーシップテスト)同一性テスト・比較
13　ブール演算のNOT(否定)
14　ブール演算のAND(論理積)
15　ブール演算のOR(論理和)
16　条件式(三項演算子)
17　ラムダ式
18　代入文

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累算代入文

累算代入文は二項演算子による計算と代入文を一緒にした分の事を言います。

累算代入文は変数に代入された値の計算を行い、再び変数に代入するときに役立ちます。

試しにxに100を代入した後に1を追加してみます。

#累算代入文の例題①
x = 100
print(x)
#表示結果
100

#累算代入文の例題②(上の例題の続き)
x = x+1　←【累算代入文】
print(x)
#表示結果
101　　　←【累算代入文で1が追加された】

累算代入文で1を追加することが出来ました。

また累算代入文を省略することもできます。

次は累算代入文を省略した例題を書いてみます。

#累算代入文を省略した例題①
x = 200
print(x)
#表示結果
200

#累算代入文を省略した例題②(上の例題の続き)
x += 1　←【累算代入文の省略】
print(x)
#表示結果
201

このように累算代入文を省略して計算することもできます。

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デリミタ（区切り文字）

デリミタとは累算代入文で計算を行うときに使うものです。

デリミタもすべて覚える必要はありませんが赤いマーカー部分は覚えておいた方が良いと思います。

#累算代入文で使えるデリミタ一覧
・デリミタ　・機能
　　+=        加算
　　-=　　　　減算
　　*=　　　　乗算
　　@=　　　　行列積
　　/=　　　　除算
　　//=　　　 除算(floor)
  　%=　　　　剰余
　　**=　　　 べき乗
　　<<=　　　 左シフト
　　>>=　　　 右シフト
　　&=　　　　ビット単位のAND(論理積)
　　^=　　　　ビット単位のXOR(俳他的論理和)
　　|=　　　　ビット単位のOR(論理和)

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