この記事ではpythonの辞書について解説します。
この記事で学べる事
- 辞書の作成方法
- 辞書から値を取り出す方法
- 辞書の要素の追加・削除
- 辞書の操作
辞書とは
辞書とはキーと値を格納できるデータ構造の事を言います。
辞書は実世界の辞書と同じようにして使うことができます。
辞書では指定したキーをすぐに見つけることができ、その値を取得することも可能です。

辞書の作成
辞書を作成するには{}の中に[キー:値]という組を,(カンマ)で区切って作成します。
#辞書の作成
{キー: 値, キー: 値,…} ←【キーと値が2組以上の時】
{キー: 値} ←【キーと値が1組の時】
次は実際に辞書を作成してみます。
例題として変数dictionaryに{‘fruits’: ‘apple’}と{‘drink’: ‘water’}を代入してみます。
#例題
>>>dictionary = {'fruits': 'apple', 'drink': 'water'}
>>>print(dictionary)
#表示結果
{'fruits': 'apple', 'drink': 'water'}
辞書を作成ることが出来ました。
dict関数
dict関数はイテラブルから辞書を作成することができます。
#dict関数の作成
dict(イテラブル)
dict関数も実際に作成してみます。
今回はリストを使います。
リストについて知りたい方は以下の記事をご覧ください。
【データ構造1】複数のデータを格納できるリストの使い方を徹底解説!
例題として変数dictionaryに{‘fruits’, ‘apple’}と{‘drink’, ‘water’}をリストに格納して代入してみます。
#例題
>>>dictionary = dict([('fruits', 'apple'), ('drink', 'water')])
>>>print(dictionary)
#表示結果
{'fruits': 'apple', 'drink': 'water'}
dict関数でも辞書を作成することが出来ました。
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dict関数とキーワード引数
最後にdict関数とキーワード引数について解説します。
dict関数とキーワード引数でも辞書を作成することができます。
キーワード引数はキーを指定することが出来ます。
#dict関数とキーワード引数の作成
dict(キー = 値, キー = 値, …)
キーワード引数も実際に使ってみます。
例題として{‘fruits’: ‘apple’}と{‘drink’: ‘water’}の辞書を作成して変数に代入してみます。
#例題
>>>dictionary = dict(fruits = 'apple', drink = 'water')
>>>print(dictionary)
#表示結果
{'fruits': 'apple', 'drink': 'water'}
キーワード引数とdict関数でも辞書を作成することが出来ました。
辞書から値をとる方法
次に辞書から値を取り出す方法を解説します。
辞書に格納した値を取り出すにはキーを指定して取り出すことができます。
#値の取り出し方
辞書[キー]
実際に値を取り出してみます。
例題として辞書の中の’apple’を取り出してみます。
#例題
>>>dictionary = dict(fruits = 'apple', drink = 'water')
>>>print(dictionary['fruits'])
#表示結果
apple
値を取り出すことが出来ました。
getメソッド
次にgetメソッドを解説します。
#getメソッドの使い方
辞書.get(キー)
getメソッドも実際に使ってみます。
例題として辞書から’water’を取り出してみます。
#例題
dictionary = dict(fruits = 'apple', drink = 'water')
print(dictionary.get('drink'))
#表示結果
water
辞書から’water’を取り出すことが出来ました。
要素の追加・削除
次は要素の追加と削除について解説します。
辞書はミュータブルなので要素を追加・削除することができます。
ミュータブルについて知りたい方は以下の記事をご覧ください。
要素の追加
まず初めに要素を追加の方法を解説します。
#要素を追加する方法
辞書[キー] = 値
実際に追加してみましょう。
例題として辞書に{‘food’: ‘potato’}を追加してみます。
#例題
>>>dictionary = dict(fruits = 'apple', drink = 'water')
>>>dictionary['food'] = 'potato'
>>>print(dictionary)
#表示結果
{'fruits': 'apple', 'drink': 'water', 'food': 'potato'}
{‘food’: ‘potato’}を追加することが出来ました。
要素の削除
次は要素の削除について解説します。
要素の削除には3つの方法があります。
一つ一つ解説していきます。
del文
初めにdel文を解説します。
#del文の使い方
del 辞書[キー]
del文を実際に使ってみます。
例題として辞書から{‘fruits’: ‘apple’}を削除してみます。
#例題
>>>dictionary = dict(fruits = 'apple', drink = 'water')
>>>del dictionary['fruits']
>>>print(dictionary)
#表示結果
{'drink': 'water'}
辞書から{‘fruits’: ‘apple’}を削除することが出来ました。
popメソッド
次にpopメソッドを解説します。
#popメソッドの使い方
辞書.pop(キー)
popメソッドも実際に使ってみます。
例題として辞書から{‘drink’: ‘water’}を削除してみます。
#例題
>>>dictionary = dict(fruits = 'apple', drink = 'water')
>>>dictionary.pop('fruits')
>>>print(dictionary)
#表示結果
{'drink': 'water'}
辞書から{‘drink’: ‘water’}を削除することが出来ました。
clearメソッド
最後にclearメッソドについて解説します。
clearメソッドは全ての要素を削除することができます。
#clearメソッドの使い方
辞書.clear()
clearメッソドも実際に使ってみます。
例題として辞書から全ての要素を削除してみます。
#例題
>>>dictionary = dict(fruits = 'apple', drink = 'water')
>>>dictionary.clear()
>>>print(dictionary)
#表示結果
{}
辞書から全ての要素を削除することが出来ました。
便利な辞書の操作
最後に辞書の便利な操作について解説します。
len関数
初めにlen関数を解説します。
len関数は要素の個数を調べる関数です。
#len関数の使い方
len(辞書)
len関数を実際に使ってみます。
例題として辞書にいくつ要素があるか調べてみます。
#例題
>>>dictionary = dict(fruits = 'apple', drink = 'water')
>>>print(len(dictionary))
#表示結果
2
len関数で辞書の中にある要素の数が表示されました
in演算子
次にin演算子について解説します。
in演算子は指定したキーが辞書にあるのか調べます。
辞書の中に指定したキーがある場合はTrue、ない場合はFalseを表示します。
in演算子について知りたい方は以下の記事をご覧ください。
#in演算子の使い方
キー in 辞書
in演算子も実際に使ってみます。
例題として辞書の中に’fruits’と’japan’があるか調べてみます。
#例題1
>>>dictionary = dict(fruits = 'apple', drink = 'water')
>>>print('fruits' in dictionary)
#表示結果
True
in演算子を使って’fruits’があることが分かりました。
#例題2
>>>dictionary = dict(fruits = 'apple', drink = 'water')
>>>print('japan' in dictionary)
#表示結果
False
in演算子を使って’japan’が無いことが分かりました。
not in演算子
次にnot in演算子について解説します。
not in演算子は指定したキーが辞書の中にないかを調べます。
辞書の中に指定したキーがある場合はFalse、ない場合はTrueを表示します。
not in演算子について知りたい方は以下の記事をご覧ください。
【基本的な文法3】数値を使った計算・演算子の使い方を徹底解説!
#not in演算子の使い方
not in 辞書
not in演算子も実際に使ってみます。
例題として辞書の中に’fruits’と’japan’があるか調べてみます。
#例題1
>>>dictionary = dict(fruits = 'apple', drink = 'water')
>>>print('fruits' not in dictionary)
#表示結果
False
not in演算子を使って’fruits’があることが分かりました。
#例題2
dictionary = dict(fruits = 'apple', drink = 'water')
print('japan' not in dictionary)
#表示結果
True
in演算子を使って’japan’が無いことが分かりました。
keysメソッド
次にkeysメソッドを解説します。
keysメソッドはキーの一覧を取り出すことができます。
今回はlist関数を使って表示します。
list関数について知りたい方は以下の記事をご覧ください。
【データ構造1】複数のデータを格納できるリストの使い方を徹底解説!
#keysメソッドの使い方
辞書.keys()
keysメソッドも実際に使ってみます。
例題として辞書の中にあるキーを取り出してみます。
#例題
>>>dictionary = dict(fruits = 'apple', drink = 'water')
>>>print(list(dictionary.keys()))
#表示結果
['fruits', 'drink']
辞書の中にあるキーを取り出すことが出来ました。
valuesメソッド
次にvaluesメソッドを解説します。
valuesメソッドは値の一覧を表示します。
valuesメソッドもlist関数を使って表示します。
list関数について知りたい方は以下の記事をご覧ください。
【データ構造1】複数のデータを格納できるリストの使い方を徹底解説!
#valuesメソッドの使い方
辞書.values()
valuesメソッドも実際に使ってみます。
例題として辞書の中にある値を取り出してみます。
#例題
>>>dictionary = dict(fruits = 'apple', drink = 'water')
>>>print(list(dictionary.values()))
#表示結果
['apple', 'water']
辞書の中から値を取り出すことが出来ました。
itemsメソッド
最後にitemsメッソドを解説します。
itemsメソッドはキーと値の一覧を表示します。
今回はlist関数を使って表示します。
list関数について知りたい方は以下の記事をご覧ください。
【データ構造1】複数のデータを格納できるリストの使い方を徹底解説!
#itemsメッソドの使い方
辞書.items()
itemsメソッドも実際に使ってみます。
例題として辞書の中にあるキーと値を取り出してみます。
#例題
>>>dictionary = dict(fruits = 'apple', drink = 'water')
>>>print(list(dictionary.items()))
#表示結果
[('fruits', 'apple'), ('drink', 'water')]
辞書の中からキーと値を取り出すことが出来ました。
まとめ
今回は辞書の使い方を解説しました。
データ構造はこれで最後になります。
最後までご覧いただきありがとうございました。